建築学科の環境入門 -Architecture&Environment


解説


音圧・音の強さ・音の強さレベル・音圧レベルとは

音の分野って色々あったけどまとめて欲しい!

音の分野の名称とその意味がごっちゃになってしまいやすいですよね。わかりやすいように噛み砕いてまとめましたので参考にしてください。

この記事を読むとわかること
音圧・音の強さ・音の強さレベル・音圧レベルについて整理できます!

音圧とは

音源によって振動された空気が影響され、大気圧に変化が起こります。その際の
大気圧の変化量のことです。単位は圧力と同じくN/㎡または、Paです。

音の強さとは

1㎡に通る音のエネルギー量のことです。
単位はJ/㎡です。別名、音のインテンシティ(Intensity)と言われるため、記号でIと表現されます。

音の強さを求める式とは?

音の強さ

I=p2/ρc
(p:音圧、ρ:媒質の密度、c:音速
基本、媒質は空気なのでρは空気の密度です。)

で表されます。

音の強さレベルとは

レベルと名がついているように基準があり、その値から比較された値です。単純に言うと音の強さの基準からの比較値のことです。

単位は後述する式からもわかるように無次元であり、db(デシベル)とされています

音の強さレベルを求める式とは?

音の強さレベル

IL=10log10I/Io
(I:音の強さ、Io:音の強さの基準値(=10-12[W/㎡]))

基準値は平面波における、音の強さレベル、音圧レベル、エネルギー密度レベルが一致する値となっています。

音圧レベルとは

レベルと名がついているように基準があり、その値から比較された値です。単純に言うと音圧の基準からの比較値のことです。単位は後述する式からもわかるように無次元であり、db(デシベル)とされています。

音圧レベルを求める式とは?

音圧レベル

Lp=10log10p2/po2
=20log10p/po
(p:音圧、po:音圧の基準値(=2×10-5))

上の式の変換過程は
10log10p2/po2
=10×log10(p/po2
=10×(2log10(p/po))
=20log10p/po
となります。

以上です。